アス高の人は知ってますけど、実を言うと、私、結構、料理とかするんですよね。まぁ、ウチのシェフ、ツナちゃんには全然敵いませんけど。
私の場合、自分で食べるというよりは、むしろ誰かに食べさせるのが好きなんですけどね。
去年は夏に釣ってきたタコをカルパッチョ、カマスを塩焼き、カレイを煮付けとかにしましたが、今回もこの前にキャンプで釣ってきたアジで南蛮漬け作っちゃいました。去年、好評だったし。
鱗と腸とった豆アジ70匹を揚げて、千切りの玉ねぎと人参いれた南蛮酢に漬けて出来上がりっ!
ってことで、昨日は皆に昼食時に配って強引に食わせちゃいました。
ただ、ちょっとその後…。
これって、期待してはいけないものなんでしょうけれど、料理にしてもプレゼントにしても、作った方としては、相手の‘ひと言’を心待ちにしているものなんですよね。
けれど、皆、ただ別の雑談しながら黙々食べるばかり。食べた後は、黙って器を洗うだけ…。中には箸をつけてもくれない人も…。
え?そんなに不味かったの??? 食べたくなかったの? 😞
そんな中、食べた後にMちゃんが一人だけ笑顔で「ありがとうございました」
・・・これで、どれだけ救われたことでしょう。
ただ、皆が食事を終えてから、私の中に葛藤がありました。
ただの一般人としてなら、”このこと”を言うべきでないというか、言わないのが美徳。但し、教師(または親)の立場としてなら‘言わなければならない’。何故なら、これを放置したら、生徒(子供)は学べないから。
それにしても、私自身が「こういう場合、こう言うのがエチケットだよ」と言うのは、つまり「私にお礼を言いなさい」になってしまう。それじゃ余りにも…。
しかし、私は教師(大人)としての仕事を全うすることにしました。ひとつには責任感として。
でも、やはり言いにくかったですよ。
自分が料理出しておいて、自ら「こういう時は、美味しかったとか、ありがとうとか、お礼を言うものだよ」と説教するなんて…。何か惨めだ。
けれど、皆、すごく真剣に私の話を聞いてくれて…。
その後、Aちゃんは「ありがとうございました」と言いに来てくれました(このタイミングで言えるのは偉いと思う)。
私は勿論、笑顔で「こちらこそありがとう」^^
また、その日の夜、Rはメールよこしてくれて、「(僕は)挨拶やお礼をあまり言わないところがあると思います。直していかないといけないので厳しく注意してやってください」
・・・どうよ、この素直さ!
こっちが泣けてきちゃいますね。
私、‘金八先生’って余り興味ないんですけど、ドラマの中で、卒業する生徒に武田鉄矢氏演じる金八先生が、こう言うシーンがあるんだそうです。
「立派な人にならなくてもいいの。どうか、感じの良い人になってください」
私もそう思いますよ(ただ、‘感じの良い人’って、人として立派だと思いますけどね。まぁここで言っているのは社会的な身分や肩書きの‘立派さ’なのでしょうけど)。
本当は、私自身偉そうに、こういう時はこうするものだよと注意するよりも、ある意味、何も言わずに謙虚でいた方がむしろ楽でいいです。けれど、それでは教師(大人)として責任放棄だと思う。
私は自分の子さえいないので、それこそ偉そうに言えませんが、やはり躾って大事ですよね。
感謝や謝りの気持ちを態度や言葉で伝えるスキル(勿論、表面上や口先だけでなく)。
マナーやエチケットのある子は、それをもって周囲の人を気持ちよくさせることが出来、そしてそれは自分に返ってくる。
そういうのって、難関校の進学や、教科の勉強などよりも、人としてずっと大事(と私は考えています)。
いつでも、‘ありがとう’と笑顔のあるアス高でありますように…。
でも、私の料理が本当に美味かったのかどうかは・・・????^^;
また、これも必要だと思うのだけれど、不味い(自分の嫌いな)食べ物を出された時、どう言うのが一番いいのかってことも大事だよなぁ。
今度、皆で考えてみよっか。
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